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12月の古東だより

2019.11.29 古東だより

令和元年も残りあと1ヶ月。早いものです。保育園ではゆったりとした時間を過ごす中、秋の行事が行われました。やきいも、醤油絞り、報恩講、七五三。季節を感じさせるもの、普段の生活に潤いを与えるもの、体験するもの、心静かにお話に耳を傾けるもの。行事にもいろいろな意味があります。

さて、台風の災害から1ヶ月半が経ちました。まだ復旧には程遠く、多くのボランティアの方々が現地に入っています。私の知人も被害にあったのですが、なかなか片付けの手伝いに行く機会に恵まれませんでした。ある方との会話の中で、こんな話題になりました。周りの方が「ボランティアに行ってきた」という話をしていると、なぜかまだ行けていない自分が否定されているようだ。全く同じ思いでした。ボランティアに参加するためには、あらゆる条件が整う必要があります。時間をつくることができたり、体調が良好であったり、家族の理解があったり。それを前提として、「行きたい」という思いがあって初めて成り立つのです。条件が整うことを、仏教では「縁あって」と表現します。

先日、やっとボランティアに行くご縁に恵まれました。友人と顔を合わせたときにこう言いました。「なかなか来ることができなくてごめん」。友人はこう返してきました。「いや、僕たちのことを気にかけてくれるだけで十分だよ」。頭が下がりました。救われたと思いました。

被災した方々の支援は、いろいろな形があっていいと思います。直接的な支援、資金的な支援。遠くからでも気にかけるという支援。私たちが目指す保育にも通じるものがあるなあと感じた今日このごろです。