10月の古東だより
2025.11.29
古東だより
〜「ねばならない」という束縛〜
運動会が間近に迫ってきました。今日は総練習。子どもたちは元気に頑張っていました。当日をお楽しみに。
SNSをのぞいていて、ある文章が目に止まりました。東京の私立高校の校長先生の文章です。
学校に視察・見学に来られるみなさんとお話していると、必ず出てくるのが「どうすれば学校は変われるのか」という問いです。そして、その会話の中で私がいつも真っ先に思い浮かべるのが、先生たち自身が抱えている「ねばならない」という束縛です。年齢を問わず先生たちの中には、「授業はこう準備しなければならない」「行動は滞りなく進めなければならない」「校則はこう守らせなければならない」と、自分自身に強い制約を課している人が少なくありません。
なるほど、と思いました。学校の先生に限らず保育園でも同じことが言えます。古くからやってきたことを精査することなく、「ねばならない」と思い込んでしまっていることが多々あります。考えてみると、「たいした意味ないよね」ということもあるのです。園では最近、クラスの枠を超えた活動を行っています。年長児が01歳児クラスや2歳児クラスに遊びに行ったり、ほかのクラスに給食を食べに行ったり。活動は同年齢でやらなければならない、という束縛がなくなりつつあります。その結果、異年齢になります。異年齢は子どもを育てます。自己決定は子どもが成長するチャンスです。自ら「行きたい」ということがどれだけ素晴らしいことか。担任間のコミュニケーションも増え、よい雰囲気になっていると感じています。
日々やることに追われる毎日。今やっていることの意味を深く考えることも大切なのだろうと思います。




