6月の古東だより
2026.07.31
古東だより
数日前に衝撃的な事件が報道されました。プロ野球の監督の問題です。おそらくネットは荒れるだろうなと想像しましたが、案の定「ああでもない、こうでもない」と、個人攻撃や組織批判が繰り広げられています。そもそも、報道されているのはごく一部の情報であって、わたしたちには知り得ないこともたくさんあるはずなのに、です。親子には親子の問題があるし、それぞれに思いがある。児童相談所や警察にも世の中の流れから、いたしかたなかったことも大いに考えられます。当事者一人一人の気持ちを考えると、なんとも言えない思いです。不幸な事件です。
しかし一つ気になったのは、わからないことをAIにきく、ということでした。確かに生成AIは便利です。わたしもその恩恵に預かっています。さまざまな問題を一気に解決してくれることもあります。でも、AIにきいた後、自問自答する時間を持とうと意識しています。もし今回のことでAIの回答を受けて、一度立ち止まって、「本当にそれでいいのか」「何かできることはないか」「相談してみようか」という思考が働いていたとしたら、違う結果に結びついていたはずです。このままだと、人間本来の「考える力」が失われてしまうのではないか、と危惧します。
保育園では毎日、さまざまな人間ドラマが繰り広げられています。楽しいことも嫌なこともあります。でも、嫌なことがあってもニュースで報道されるようなことはありません。子どもたちは毎日、小さな社会の中で「生きる訓練」をしているのです。小さな小さな訓練の積み重ねです。小さな積み重ねが尊いのです。




