9月の古東だより
2025.10.02
古東だより
先日当園で公開保育がありました。全国各地から25名ほどの保育関係者が来園しました。東京で仏教系の保育園を経営されている園長先生と話す機会がありました。仏教保育は、「いのちを大切にする」保育です。仏教保育であれ、宗教に関係ない保育であれ、いのちを大切にしない保育はないのですが、仏教保育では特に大切にしていることです。しかし、子どもにいのちの大切さをどう伝えていくかの難しさという部分で意見が一致しました。というのは、害虫を駆除し、雑草を除去しているわたしたち保育者が、いのちの大切さを語ることができるのか、という疑問にぶち当たるからです。飼っている昆虫は大切にして、花壇の花は無駄にしてはいけない。この人間の都合を、子どもにどう説明するべきなのか。難しいですね〜とうなってしまいました。しかし、ここだけはおさえておきたいね、という結論に達しました。説明することは難しいけれどもわたしたち大人は、雑草を抜く時も、害虫を駆除する時も、心の中で「申し訳ない」と手をあわせるべきだということでした。同じいのちなのだ、という気持ちを忘れないこと。
世界中で戦争が絶えません。お互いがお互いの正義の名の下に戦っています。人間というのは、なんて愚かなのでしょうか。今一度、「いのちの大切さ」を考えていくべきであると考えます。




